病床の緊急的な臨時施設の創設を。医療スタッフの処遇改善で確保を。
PCR検査の抜本的拡充を。特に二学期始まる前に、PCR検査を行い、陽性があるところで学級閉鎖などの対応をとることなどを要請しました。
2021年8月23日
岡山県知事 伊原木 隆太 様
日本共産党岡山県委員会 副委員長 森脇久紀
日本共産党岡山県議会議員団 須増伸子
氏平三穂子
新型コロナ感染症の感染対策に日夜ご奮闘いただいておりますことに感謝申し上げます。
感染が急速な拡大に対しまん延防止等重点措置の適応が決まり、対策を進めていただいています。しかし、医療のひっ迫度は、ステージ3に達しさらに悪化しています。
医療現場では、ワクチン接種にかかる事務に追われ、発熱外来患者の対応や検査など一般病院でも多忙を極めています。また、ブレイクスルー感染も問題となっています。また、度重なる自粛で飲食店や地域経済の疲弊は深刻で、事業継続も難しい事業所も生まれています。このままでは、「第4波」以上の深刻な状況が起こることは間違いありません。
伊原木知事の、県民に対するメッセージは「最後のチャンス」と県民に不安感をあおり、行動変容を求めるばかりで、県としての積極的で大胆な政策の提案は見えてきません。今こそ、県行政の行動変容を求め、以下の点を緊急に要請します。
【保健福祉部】
1、 症状に応じて必要な医療をすべての患者に提供すること
① 重症者以外を「原則自宅療養」とした政府の方針の撤回を国に求めること。
② 臨時の大規模医療施設(福井県で設置されている野戦病院的なもの)を設置をすすめよ
③ 医療機能を強化した宿泊療養施設を含め、さらなる病床の確保を行うこと。あわせて、医師、看護師確保のため、医療機関への財政支援、医療従事者に対する処遇改善を国に求めるとともに、県としても実施すること。
④ 軽症者・無症状者への対応について
・基本的に自宅療養ではなく、施設療養とすること。
・自宅療養者の医療的管理の強化として、パルスオキシメーターのさらなる確保と酸素濃縮装置の備蓄をおこなうこと。また、自宅療養サポートセンターの設置を倉敷市にも行うよう支援すること。
⑤ 抗体カクテル療法の登録病院を増やし、基礎疾患のある陽性者はもちろん、希望する患者の対応を進めること。
2、 検査の抜本的拡充で感染の封じ込めをすること
① 感染伝播の鎖を断つため、「いつでも、誰でも、何度でも」の立場で、大胆かつ大規模に検査を実行すること。そのため、感染リスクの高い場所における重点的な検査の実施を進めるとともに、随所にPCR検査センターの設置をすすめ、無料で受けられるようにすること。
② 医療従事者の定期的なPCR検査の実施をすること。
③ 学校など若い世代の感染者が広がっていることを鑑み、大学・学校・学童保育・保育園・幼稚園等で、生徒・児童や教員等にプール式も活用した検査を実施すること。
3、 ワクチン接種の安定供給と、重篤な副反応などの明確な情報提供を国に求め、県民に開示すること
【産業労働部】
4、 自粛と補償はセットという姿勢で、飲食店だけでなく、影響のある関係事業所へ支援金を拡大すること
・協力金の要件緩和を国へ求めること
「まん防」下での時短要請協力金の場合、全業者に対して酒類の終日提供禁止をしているにも関わらず、前提要件の8時以降営業している事業者でなくては支給対象にならない。すべての酒提供中止に協力する事業者へ協力金支給をするよう求めること。
・酒種の製造社や卸業者などに対する支援を進めるため、国の月次支援金(減収50%が対象)の横出し支援(減収30%の事業者も対象へ)を県 独自に進めてほしい。
5、 パラリンピックは今からでも中止をし、コロナ対策に全力を挙げよと国へ求めること
【教育委員会】
6、 子どもの感染拡大がひろがっており、これまで以上の対策を求める
・二学期が始まるにあたり、プール式でPCR検査を行うこと。
・一斉休校の対応ではなく、学校ごとの判断で、学級・学年・学校閉鎖の判断を感染状況に応じてすすめよ。
・高校・中学の部活動などでの対外試合に出向くときに、行く前と帰ったときにPCR検査を実施すること。